安住院多宝塔

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岡山県指定重要文化財

この塔は岡山平野を一望に収める瓶井山の中腹に建立された二層の塔婆で、宝形造の本瓦葺になり、総高二十メートルを測る。下層は、方三間(約5.6メートル)柱間で円柱を用い、組物が和洋の二手先で尾垂木を出して、支輪と軒天井をかけている。四面の各中央部の蟇股の彫刻は、各方位に即した四神を配置している。四周の腰には擬宝珠勾欄を設けた縁をめぐらせ、各面の入口は棧唐戸を入れ、両脇を連子窓にし東・北・西の三方に石階段を設けている。内部は四天柱に囲まれた内陣に須弥壇を設け、大日如来の木像を安置している。上層は、十二本の円柱で円形の塔身を造り、周縁に級高欄をめぐらせ、下層の屋根との接続部には漆喰塗の亀腹を伴っている。軒は二重扇垂木を施し、組物は卒が三手先、隅が四手先であり深い軒の出を支えている。この多宝塔は元禄年間(1688〜1703)に時の藩主池田綱政が後楽園の借景として建立に着手したと伝えられ「みかえりの塔」として今日まで親しまれている。

(看板引用)

安住院多宝塔

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